有意義な新大久保

そういえば自分は歪みもののエフェクター全般を「ファズ」と言ってるときがある。めんどくさいから短い言葉を選んでるのかな?? 厳密にはオーバー・ドライヴ、ディストーション、ファズ、普通、違うものとして捉えられているし、自分もそういう風に考えるのが自然なときもあるけど、しゃべるとき、ついファズって言っちゃうなあ、と気づいた。

今の新大久保、韓流タウン、外国ぽくて面白かった〜
EARTHDOM に入るなりサンフランシスコからやって来た The Grave Brothers Deluxe のメンバーと、いきなりなごんでおしゃべり。
知的でフランクな人たち。

今日はベースの足元のエフェクターの新しい組み合わせを試すのだ。

リハ後、岡本のお気に入りの店、『モイセ 』へ。俺は久しぶりだ。ユッケジャンクッパ、石焼きビビンバ、豚カルビ・セット、二人ならこれで充分。うんまい。ほんとにうんまい。店のテレビでは K Pop のうーんなんだろうこれは..オーディション番組かな。そのチャレンジャーたちのインタビュー・シーンに Velvet Underground の「Pale Blue Eyes」が使われている。インタビュー音声が入るとダッキング(BGMが小さくなること)するので、店がかけている別のBGMというわけではなくて、やはり元々のテレビ番組の音のようだ。なぜこれがこのシチュエーションで使用されるの? 韓国の洋楽シーン、どうなってるの? 謎だ。(ライヴの終演後、ある人物によって、その謎は解かれることになる。不思議な縁。後述)
大久保界隈の変わりように驚いて、食後はついつい散策、お茶してから本番に向かう。(そういう事情で前のバンドさん、観れなくて残念でした)


ベースのエフェクター、わりと長いこと MXR Micro Amp(もしくは MXR / Custom Audio の Booster Line Driver)、Rat、MXR Carbon Copy Delay(もしくは Line6 DM4。 両方使う事もあり)、そこに EBS BASSIQ を(低域をブーストする EQ 用途で)加えるとかだった。この使い方は自分のジャズベの状態に固有のものかも知れない。BASSIQ は、アニメーションとのコラボのときに、いつもと違う荒さとローエンド、わざと扱いの難しい音にしてそれを乗りこなしながらパフォームする、というのをやるべきだとの確信があり、使うことにした。
今日からライヴでもラインナップを新しくした。
http://d.hatena.ne.jp/machidasophia/20120215/1329255941
http://d.hatena.ne.jp/machidasophia/20120112
に書いたように Rat にかわる新しい歪みものを選ぶ必要があり、エレクトロ・ハーモニクスの Bass Big Muff を試しだしていて、更に、もうひとつ歪みものを加えてみた。日記でも書いた、試奏して「おお これは」って驚いたやつ、それは... えーとなんだっけかな、ど忘れ(笑)ちょと検索... そうそうそうです、米 Source Audio 社 の Soundblox Multiwave Bass Distortion です。
http://www.sourceaudio.net/products/soundblox/multiwave_bass_distortion.php
もちろん良いのだが華奢でちょっと心配な筐体。ペダル・エフェクター、いたわってやりたい(エキサイトしていると自分は扱いが荒くなるので。)


今日やってみた並びは、Booster Line Driver(バッファーとしてほぼ常時 ON)>> Multiwave Bass Distortion (とりあえずはある曲のイントロ用に使用)>> Bass Big Muff >> Carbon Copy Delay >> Micro Amp(ブースターとしてON / OFF)

なかなか良いような気がするが、Micro Amp のノブの設定、リハのときはちょうど良いと思ったが、本番ではあれじゃゲイン・アップしすぎだったような。もっと研究が必要。並びも Micro Amp の位置、最後尾じゃなくても良いし(このところはMicro Amp を初段にしていたが、以前は最終段に置くのが聴いた感じで好きでしたのよ)、Booster Line Driver とどっちをバッファーにするかも含めて、もう少し試してみよう。
これらにあと何機か足して使い込んでいってみたい。もう「重い」とか言ってられない。

今日は自分的には引き分け。(別に誰かと競っているわけではない)
このところの体調ふくめ準備段階でのミスを完璧にはカバーしきれなかった。
いまのところ今年のライヴは 1勝1敗1分けというところか(あくまで俺が勝手に思うこと)。


イベントの仕切り「おつかれさま!」の、タバタ氏参加のラウド・サイケなジャム。彼は明日もライヴだ。go go go !


主役の The Grave Brothers Deluxe すごく良いショーでした。アメリカ・ツアーとか思い出した。各パートの音、ねられているというか、歪んでいても他をマスキングしない感じ。抜けが良い。客席、後ろのほうのが音質、バランスよかった。前のほうに行ったら音が少々大きすぎて破綻していたような。それでもいつも日本のバンドを観るときとは違いのある、スパーンと入ってくるような音の良さ、バランスを感じる。各パート間にきちんと隙間があって、不要な滲み、喰い合いがあまりない(アレンジも関係しているのでしょう)。いろんな国、環境、条件のライヴ会場でたくさんのライヴをこなすバンド生を送って来て、鍛えられていて、各自の出音(ドラムの叩き方、力の入れ具合なども含めて)に各自が責任を持ち整えられてる感じ。でも日本などのいわゆる「スクールくさいバンド」とはじぇんじぇん違う。
そういえば日本のライヴハウスはラウドなところが多い、と。海外から来た人と話すとそういう話になったりする。
とにかくかなり参考になるショーだった。もちろん、「PAされている」ことをするどく意識してのそのプレイそのものも、その上でスリルもちゃんとあり、楽曲だって好み。大人のロック・バンド。アメリカン・ミュージック・シーンの懐の深さをまた感じた。
つまり... 楽しかった!


最初のほうに書いた韓国のバラエティ番組での「Pale Blue Eyes」の続き。終演後和んでいたら、狩生くん岸田くんともうひとかた、たぶん初めて会う方と、おしゃべりになる。韓国でのヴィンテージ機材宝探しの終焉(みんな値段を知ってしまってもう安くゲットするのは無理...とか)についてとか、そういうおしゃべり。で、『モイセ』で不思議だった「Pale Blue Eyes」の件を話すと、韓国情報に詳しかったその(たぶん)初対面の方が、「ああ はいはい、それはですね、あの曲はヒット映画のサントラで使われたので、韓国では Velvet と言えば 3rd なんです」、そんな風に解説してくれたんです。はあー、たまたまこの話題出してみたら、意外にもこんなにはやく謎が解けてしまった。
「また会うだろうしそのときちゃんと名乗ればいいっちゃ!」と、俺こんのライヴ後に近くの知人宅で仕事してた岡本を迎えに行くために、その場はさよならして、その後、岸田くんに「ところであの方どなたでしたっけ?」とたずねると、韓国の音楽界で活躍するギタリスト / 作曲家の長谷川陽平さんでした。